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以下は私が設置した広告ではありません。
人は「科学的」や「証明済み」と言われると信用してしまうものです。
以前の記事を読んでいない方はそちらから先に読むことをお勧めします。
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以前の記事で情報を見極める大切さについて説きましたが、今回は私が実践している方法についてお話したいと思います。
因果関係と相関関係を考える
因果関係とは
二つ以上のものの間に原因と結果の関係があること。
デジタル大辞泉より
とあり、相関関係は
二つのものが密接にかかわり合い、一方が変化すれば他方も変化するような関係。
デジタル大辞泉より
とあります。
すなわち、相関関係は何らかの関係、傾向があるだけの状態で、因果関係ではどちらかが原因でどちらかが結果ということになります。因果関係は「AなのでBである」、もしくは「AだからBである」のように言い変えると良いでしょう。
例えば「国語の成績がいい子は算数の成績も良い」という文章があるとします。私の主観ですが(5年ほど塾講師としてアルバイトした経験からして)、実際に国語の成績良い子は算数の成績も良いです。これは事実です。
ただし、これをあたかも常識かのように信じ込み、因果関係があるかのように捉えるのは問題です。国語の成績が良い子は算数の成績も良いという相関関係があるだけで、因果関係は全くありません。
ただ国語の成績が良い子は単純によく勉強をする子だから算数の成績が良いんでしょう。と思います。私の推測では。。。
「国語の成績が良いから算数の成績も良い」と読み替えればおかしいのに気づきますよね?国語の勉強だけして数学の成績が上がるなら苦労しません(笑)
しかし、数学の成績と理科の成績は因果関係があるかもしれませんよね?そうなって来ると別問題です。
この考え方ができればバカげたネット記事に翻弄されずに済みます。
簡単な例として
「新幹線のグリーン車に乗る人が金持ちに納得の理由」
みたいな記事があったとします。めちゃくちゃありそうじゃないですか?(笑)
で、実際にグリーン車に乗る人の年収の統計を取ったら、明らかに普通車の乗客とは有意な差があると思うんですよ。
でも、実際おかしいのはわかりますよね?
お金持ちがグリーン車に乗ってるってだけでしょ。グリーン車に乗るからお金持ちの図式はなりたちません。
さすがに、これで
「よしっ!僕もお金持ちになりたいからグリーン車に乗ろう!」
って考えるアホな人はいないでしょうが、このような変なネット記事は散見されます。残念ながら。
ほかに要因がないか
これは誇大広告などに使われがちです。
例えば「これを飲むだけで99%の人がダイエットに成功!」
といった広告があったとします。
でも、それって本当にサプリのおかげですか?
もしかしたら裏ではものすごい食事制限と運動をしていて、そのついでにサプリを飲んでいたのでサプリのおかげであると勘違いしているだけじゃないですか?
中学校の理科の授業で習ったのではないでしょうか?
対照実験を行う際は「何が実験結果に影響を与えたのか」の犯人捜しを容易にするために変化させる点(変動パラメータという)は1つだけに絞り、その他の点は同じにしなくてはなりません。
にもかかわらず適当な実験をしてあたかも効果があるかのように謳っている広告は多いです。
特にサプリメント業界ではこの広告が多く、はじめから結果ありきの実験ではないか?と思わせるような研究もあります。実際にサプリ会社が研究機関に多額の金額を払い、結果ありきの研究をさえている例も多くあります。
「このサプリの効果は科学的に証明されています!」などと書いてあったら研究方法に目を向けてみてください。明らかに恣意的な研究が行われていることがあります。
とはいっても素人にこれを要求するのは酷なので、研究論文が引用されているか?被験者は何人で誰なのか?、実験期間はどれくらいか?
くらいは見た方が良いと思います。
まともな広告やサイトなら論文がリンクされていたり、研究方法に言及がありますが、誇大広告では記述がないことが多いです。隠すということは何かやましいことがあるということです。
※もちろん論文のリンクや研究方法が明記されているからといって100%信用できるわけではありません。
補足 研究結果の見方
人は「科学的に証明されています!」なんて言われると信用してしまうものです。そこに科学の難しさがあります。
そこで基本的な研究結果の見方をご紹介したいと思います。医療分野の研究では「エビデンスのピラミッド」と呼ばれるものがあって、だいぶざっくりいうと「1人の意見よりも複数人の意見の方が信頼性が高いよ」というものだそうです。
ある色をみて一人の人が「あれは青だ」といっても残りの99人が「いや、あれば緑だ」といえばそれは緑である可能性が高いでしょう。そういうことです。(実際に遠目で見ると青と緑は見間違えやすいものです。)
したがって、たったx人の栄養士が「タンパク質の過剰摂取は危険だ」と言っても他のy人(x<y)が「いや、タンパク質の過剰摂取は何g以内なら健康被害がない」といえばそっちの方が正しいっぽいのです。(正しいとは言い切れません。科学は今のところの最善解を示すものであり、後に覆される可能性は十分にあります)
だから、いくら1人の栄養士が「バナナを食べたら帳消し」といっても1人の医師が「野菜スープでがんが治る」といっても信頼性は非常に低いのです。ゼロではありません。
ただ、「テレビで誰々っていう栄養士が言ってたから」「ネットで誰々っていう人が記事を書いていたから」という根拠で主張してくる人にはうんざりします。皆さんにもそういう視点をもって科学的根拠を吟味していただきたいと思います。大事なのは科学でも間違えることはあるし、絶対ではないということです。
ここで東大教授のありがたい言葉を送りましょう。
「教養がない人は、何を言ったかではなく、誰が言ったかで判断する」
「だれだれが言っていたから~」ではその人に人生を操られてしまいますよ。確かに誰が言ったかも大事ですが、自分で判断できる軸を身につけましょう。さもないと、こうなります(笑)。
東大教授「バカは何を言ったかではなく、誰が言ったかで判断する」←これwwwww
1:
たしかに3:
東大教授が言うから正しいんやろなぁ— 2ちゃんねる迷言集 (@mg2b5) July 26, 2019
データがないのに想像で書かれてないか
これはネット広告に多いですよね。
「別にデータはないんだけど~なんか個人的に、そんな気がする~」みたいな(笑)
であとから理論をこじつけて説得力があるように見せます。
例えばこの記事とか
新幹線に乗る際に、自由席に乗りますか? それとも指定席を取りますか? 「お金持ちになりたいなら新幹線では自由席に乗らな…
自分は鉄道マニアですので、これが出たときは色んな界隈から散々叩かれたのを知ってしますが、まだ残ってるみたいですね。
この記事の主張は
- 指定席料金830円をケチって移動で疲労をためるのはビジネスマンとして失格
- 指定席なら座れる保証があるのでその間も仕事ができる
- 自由席に座るために早くから並ぶのは時間のムダ
- 830円で快適な時間が買えるのにそれに投資しないのはバカだ
ってな感じです。
まず、なんで座れない前提なんでしょう。自由席に座れる可能性(830円を)節約できる可能性を探りつつ、適切なタイミング、場合にのみ指定席を使うような人がお金持ちになる気がしますね、僕は。ケチ臭い考え方かもしれませんが、お金持ちほどケチだというのはよく言われていることです。
このケチ臭い方法に関しては次回の記事で考察、提案したいと思います。
また、別に指定席に座っている人と自由席に座っている人の年収や、貯金の統計を取ったわけでもないんですよ。この記事は。なのに想像でのんきな事言ってるわけです。また、仮に、百歩譲って指定席の人の方がお金持ちだったとしましょう。しかし、そこにちゃんと因果関係があるかどうかは疑問です。
まあ、こんないい加減なネット記事は多いですよ。
統計も取ってないのに自分の想像だけで主張するような記事には気を付けましょう。
その他の方法
『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方』の著書である朽木誠一郎氏は著書の中で5W2Hで情報を見極めるべきだと言っています。
5W2HとはWhen(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Why(なぜ)、What(何を)、How(どうして)、How much(どのくらい)のことです。これを意識することによって医療情報のデマに惑わされないと言っています。この本は医療情報のデマについて、特に一昨年話題になったWELQ問題について書いてありますが、情報を見極める能力をつける意味でもとてもおすすめの本です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。